21時からの会議で意識共有

事業内容

B医院は、開院して6年が経つ歯科診療所です。「コンビニよりも多い」と言われるほど、歯科業界は競争が激しいことでも知られています。B医院は、都内でも指折りの激戦区で経営を続けています。

関与時の状況

弊社は開院時より関与しているのですが、開院当初は新患が右肩上がりで増え続けていました。しかし、次第にB医院の出資者である経営陣と現場責任者である院長との間で、認識のズレが生じ始めたのです。

それぞれの意識と現状認識にかい離が生じることで、互いに不満を持つようになりました。それだけが原因ではありませんが、売上は徐々に減少していきました。

分析

弊社としては、互いの意識共有が必要だと考えました。細かな技術論、経営論のまえに、まず前向きな議論ができる土壌の生成が不可欠でした。

対策

毎月行う月次会議とは別に、経営会議の日を設けました。先生方が仕事を終えてからになりますので、夜9時から弊社会議室にて会議を行うことにしたのです。もちろん、一番の目的は互いの意識を共有することです。そして、しっかりと意見交換することも心がけました。

さらに、B医院は激戦区にあるので、近隣との競合に負けないための対策も必要です。半径500メートル内の住民の方々に、B医院の存在を知ってもらうための施策を考え、それを実行してもらいました。

現在では

上記以外にも、毎月問題点を掘り起し、PDCAで解決する流れを作りました。その結果、新患が増えて黒字化を達成することができました。

担当税理士からのコメント

いわゆる資格業と呼ばれる業種は競争が激しくなり、医業分野も例外ではなくなりました。技術の進歩が想像以上に早く、スピード感を持って対応しないと、他院に差を付けられる時代になったのです。

また、開院する場所によっても、経営状況は大きく変わってきます。そのため、弊社は普遍的な対応は致しません。業績確認と共有、そして打ち手を絶えず打つという作業が必要です。今後も根気強く対応できるよう、頑張っていく所存です。