マエサワ税理士法人公式メールマガジン前沢寿博の「企業経営の王道」

効率化よりも効果(儲け)を出すことの重要性

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マエサワ税理士法人
前沢寿博の「企業経営の王道」

[第132号] 効率化よりも効果(儲け)を出すことの重要性

2022年7月27日 配信
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【マエサワ税理士法人 経営の哲学 其の132】

『付加価値なくして生き残りもなし 』

今、自社が当たり前に提供している商品・サービスは、5年後10年後も当たり前にそこにあるのだろうか?
経営の本質は儲けることであり、その源泉は顧客への商品・サービスを通した役立ちである。
当たり前を当たり前にやっているだけでは、いずれ役立ちは薄れ、会社そのものも消えてしまうだろう。
当たり前は当然に、さらに一歩付加価値を生み出し、顧客のハートを掴んで頂きたい。

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自分がこうしたいではなく、今相手が何を欲しているのか?

この7月の仕事を思い返してみますと・・・

・食品製造加工のA社で電力料・野菜等の価格高騰で粗利益率が悪化したことについて、今後どのように対応していくか、幹部の皆様とお話をさせて頂きました。まずは取引先への売価転嫁していき、電力については工場の屋根を使った太陽光発電設備の導入の可否について複数社の見積もりを取り、検討していくことになりました。

・B社の銀行借り入れについてのご相談を受けました。地方ではありますが、個人資産として多くの土地を所有しているので、まずはその整理を始めさせて頂き、その後の判断に資する情報を収集することになりました。

・コロナ禍と事業環境の悪化により資金繰りが行き詰ってしまったC社の今後の方策について、社長・役員の皆様と検討を重ねております。

・親子二代にわたって医院を経営されてきた先生が賃借しているビルの建替えでビルを退去するとともに一時医院を閉鎖することになりました。弊社で紹介した弁護士のお力添えもあり、しっかりと立退料を頂くことができました。この先生のご子息も同じ医師の道を歩み始めており、将来の医院のあり様についてお話をさせて頂きました。

・元パイロットが所属しているD社が、コロナ禍でドローンが普及しているところに目をつけ、ドローンスクール事業を立ち上げられました。今後の事業経営について、事業の内容の精査、人繰り、資金繰り等について社長、役員の皆様とミーティングを行いました。

・通常の月次監査を行い、社長とのミーティングを行いました。税金のお話はほとんど出ず、いかに赤字化してしまっている事業経営を立て直すかというお話がメインテーマでした。

・決算期が近い会社については、実際にかかるであろう税金額についてのご報告とともに決算対策などのお話をいたしました。

・・・と様々でしたが、こうして自分自身の仕事を顧みますと、純粋に税務会計に関する仕事をしている時間が少ないと感じます。もしかすると社長の皆様の中には税務会計をもっとしっかりやってくれなければ困るではないか、とおっしゃる方もいるかもしれません。

経営の本質は儲けること

もちろん会計事務所ですから、税務会計の知識についてはこれまで同様、あるいはこれまで以上に精度を高めていく必要がございます。税務は法律ですから法律から逸脱することは許されません。ただそれだけで顧問先社長の皆様のお役に立てるかといえば、答えは「ノー」だと思っております。税務は日々の経営の結果の数字に対して計算をしているだけです。もちろん日々の経理判断も大事ですが、社長からすれば細かいところはさておき、結果いくらの税金がかかるの?が最大の関心事でしょう。

実際に税金というものは「銭」が出ていくものですから、興味がないはずがありません。ただ税金を払うということは基本的には儲けが出ているから起きる結果であり、儲けは日々、社長がされている経営により生じています。

とすると何が社長にとって大事なことかといえば、儲けに対して発生する税金ではなく、儲けそれ自体をどうやって創っていくかではないでしょうか。法人税は儲けに対して30~35%ですから、少なくとも65~70%は残る計算になります。税額を減らすことも儲けを増やし貯めていくために有効であれば、是非した方がよいです。しかし節税という名の無駄遣い(と思われる支出)は避けなければ、銭は貯まりません。

我々マエサワ税理士法人は職員一同、顧問先社長が儲けを増やし、銭を貯めることのお手伝いをさせて頂きたいと考えております。

そういう意味で、冒頭に書かせて頂いたようなお仕事ができているのは、自分自身にとっては有難いことですし、やらせて頂く以上は結果を出していかなくてはならない、という覚悟を持って臨んでおります。

税理士業界は「今後消えてしまう可能性の高い業界」に名前を連ねることがございます。これは今後、ITやAIの進展により税理士の行う仕事がなくなると考えられてのことのようです。

マエサワ税理士法人のほとんどの顧問先様では経理をご自身でされていることと思います。これは自分の会社の数字を自分たちが把握できずに長きにわたって経営を行っていくことなど不可能だと考えるからです。

もちろん、クラウド会計など非常に経理も便利かつ効率的になってきました。これを使わない手はないと思います。

ただ便利も何も儲けが出てこそ、です。まずは顧問先社長の皆様には是が非でも儲けを出し、そのためのお手伝いをマエサワ税理士法人、職員一同お手伝いさせて頂きますのでどうぞ宜しくお願い致します。