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マエサワ税理士法人
前沢寿博の「企業経営の王道」
[第185号] 社長と社員が同じ思いで行動する重要性
2024年8月8日 配信
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【マエサワ税理士法人 経営の哲学 其の185】
『経営理念の共有』
儲けへのアプローチの仕方は会社によって様々であるが、儲かっている企業ほど、顧客が求める良い商品・サービスを開発し、それを自信を持って売り込む社員が育っている。
貫くべき経営理念は曲げることなく丁寧に社員と共有し、全社一丸となって儲けることに邁進して頂きたい。
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企業が儲けを出すために必要な要素には様々なものがあります。しかし究極的には、次の3つと私は考えています。
①良い商品ですか、②良いお客様ですか、③良い商品と良いお客様をよく理解している社員ですか、という三要素です。
顧客へのアプローチが異なる二社の事例
先日、マエサワ税理士法人の顧問先様でもある不動産業を営む社長のご紹介で、国内トップのハウスメーカーの方のお話を聞く機会がございました。
私がお会いしたのはハウスメーカーA社の営業所長、ハウスメーカーB社の営業所長です。両ハウスメーカーとも60年の社歴を誇る国内トップのハウスメーカーです。
A社の所長は、自社の建築する建物自体の構造が他社に比較していかに丈夫であるか、あるいは建物に使われる鋼材の種類の多さ、鋼材の継ぎ目の強度など建物の躯体そのものの素晴らしさを中心に話をされていました。自社がいかに頑丈で耐震に優れた建物を提供できるかを懇切、丁寧に説明されていたのがとても印象的です。
このハウスメーカーの創設者は稼ぐことこそが重要ではあるけども、人様が長く安心して住める家を作ることこそが最重要だということをおっしゃっていたそうです。この創設者が亡くなった後も脈々とその理念が受け継がれていることに素直に感銘を受けました。
A社所長は、建物の構造については饒舌に語られていましたが、外見や内装については淡泊な言及があるのみでした。
「これからいくつかのハウスメーカーを回られるでしょうから、良いと思うデザインがあれば写真で撮ってきて頂ければ、如何様にも再現しますからね」といった感じです。これは営業の仕方、もっというのであれば会社としての考え方、理念にも繋がる話なので、このスタンス自体、良いとか悪いとかという話ではないように思います。
次にB社ですが、こちらはA社とは一転して営業トークとして、見た目の高級感、デザインを重視しているのが印象的でした。ドアの防音性の高さや間接照明による居心地の良い空間づくりなどのお話が大半でした。
印象的だったのが、事細かに依頼者にどういう希望があるかを聞かれているところです。事前情報を基にモデルルームを選定しても、依頼者の要望が担当者自身が考えていたものと違うとわかるとすぐに依頼者の要望に合うモデルルームに変更の連絡を入れていらっしゃいました。
ただでさえ単価が高いものですから当然と言えば当然ですが、微に入り細に入りお客様ファーストになっており、そういう部分でさすがの営業だと感じました。
一方でA社では話の中心となっていた建物の躯体のお話がほとんど出なかったので、あえてこちらから話を振ると、躯体がよくわかる工場を見にいきましょう、という話にすぐになりました。
経営理念を社員と共有する大切さ
正直、私にはどちらの会社が優秀か断ずることはできません。顧客側がどこを重視するかでハウスメーカーも決まります。ただこの2社の所長のお話を聞いているとどちらの会社も会社の理念をよく理解されてお話し頂いているので、その人が信頼できそうだと感じるのみならず、そのバックにいる会社も信頼できるように感じます。
両ハウスメーカーとも会社としての住宅に対する一貫した考え方があり、その考えに基づく①商品創り、そしてその商品に合った②顧客開拓、さらには自社商品の特性を良く理解している③社員とまさに儲けの三要素が詰まっている会社だと強く感じました。
結局、顧客は営業の方の話を信頼して、購入することになる。だからこそ社員が経営理念を体現できていないと社員の発言や行動にブレが出てきて、会社として何をしたいか、見えなくなる。すると顧客は購入に不安が出てくる。購入を断念する。会社は儲けを出せない、という悪循環に陥る。
これは全ての商売に言えることです。社員は会社の経営理念に基づいた行動を取る。だからこそまず会社の存在意義というものが重要であり、それを社員と共有することが極めて重要だと改めて感じた次第です。
マエサワ税理士法人も顧問先様社長の役に立つ、つまり儲けの役に立つことが最重要である(もちろん税務会計も一定水準以上を保つことが大前提です)ことを肝に銘じて業務にあたってまいりますので、どうぞ今後とも宜しくお願い致します。