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マエサワ税理士法人
前沢寿博の「企業経営の王道」
[第188号] 思考を繰り返す重要性
2024年9月18日 配信
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【マエサワ税理士法人 経営の哲学 其の188】
『より儲けるための決断』
経営は決断の連続である。
値上げの試み、儲からない事業の中止、赤字店舗の撤退など、儲けられる社長ほど上手くいっていないときの決断が速い。対して決断の遅い社長ほど、自分に都合の良い意見ばかりを取り入れてしまいがちである。
痛みを伴う決断をしないに越したことはないが、思考を停めて傷を広げることのないよう常に”より儲かるには?”という経営者思考を保ちたい。
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マエサワ税理士法人では通常の月次監査のほか、特定のテーマを解決するための「経営会議」をご提供しております。経営会議についてはこのメールマガジンでもご紹介させて頂いたことがございますが、今回は「経営会議」の意義の一つをご紹介致します。
決断して実行した結果を受け入れること
報告会におけるある顧問先社長のご発言です。「一見、同じことの繰り返しと思えるような会話でもこれを何回も繰り返すことに大きな意味がある。」
私も心の底からそう思います。例えば100万円や200万円の話であれば社長の感覚で瞬時に決断することもあるでしょう。しかしそれが10億円、20億円の決断となれば決断までのプロセスは大きく違ってきます。
経営に関する決断は最終的には会社の代表である社長がするものです。例え誰かのせいにしたところで最終的に社長が尻ぬぐいすることになります。稼げる社長であればあるほど、案件が重要なものであればあるほど熟慮され、決断すると迷いなく躊躇なく実行されているように見受けられます。
とはいえ、社長も人。社長によっては比較的短期間で決断される方もいらっしゃれば、長い間悩まれた末になかなか結論を出せずにさらに悶々とされる社長もいらっしゃいます。決断は早ければ良いというものでもありません。決断して実行した結果を受け入れられるかどうかではないでしょうか。
経営会議で検討する議題は事業再生をはじめ、会社の統廃合、会社合併・分割、事業承継など様々です。相続や相続税に関する内容もございます。様々な可能性を考えた上で方策を検討していきます。方策を実行した時のメリット・デメリットをあらゆる観点で考えていきます。
社長と我々だけで経営会議を行う場合もありますが、役員の皆様も同席される場合、さらに役員候補の幹部の皆様が参加される場合もあります。経営会議は会社経営に大きな影響を与える議題が中心となり、また参加される方も事業実態を把握されている方ばかりですので、意見にも熱がこもっています。実に様々な意見が出てきますし、時には感情的になり声が大きくなることもあります。
何か大事なことを決めようという時に常に全員が冷静でいられるかといえばそれが困難な時もありますし、感情が解放されることで発言された方が何を考えているか初めて理解できることもあります。
また二つの答えを行ったり来たりすることもあります。もちろんこれ自体も悪いことではなく、心の揺らぎでそのようになることも理解できますし、それだけ悩まれている証拠だとも言えます。
会議は客観的な数字を基に社長の決断を助けることにも意義がある
先にも述べましたが、大切なのは答えを出した後に迷いが出ない状態にすることです。答えが出てしまえばそれを実行して儲けるしかないわけですから、そうなってから悩んでも仕方ないことです。決断した方針を実行し、儲けることに邁進するのみです。
決断の仕方も社長によって違ってきます。できる限りの情報を収集するものの社長一人で決断される場合もあれば、役員幹部を含めて話し合いをしながら最終的に社長が決断される場合もあります。
最初に書かせて頂いた会社では、役員や幹部も含めて意見を戦わせます。一見すると「あーでもない、こーでもない」といった会議を続けているように見えますが、こういった時間を過ごすこと、それぞれが思考を繰り返すことが、後悔のない決断に繋がるように思います。
面白いもので最初は皆、言いたいことを言っていることがほとんどです。自分が考えていることをそのまま意見として述べるのは至極自然のように思われますが、そうではありません。議論を繰り返しているうちに、それぞれがどんな考えに基づいて意見を話しているかという相互理解が進み、自然と相手の意見を考えた上での意見に変わってきます。
不思議なもので、多くの場合、議論を戦わせていくうちにひとつの意見に収束してくることが少なくありません。ただし、まとまった意見に従えば社長は絶対に将来後悔しない、という保証はありません。ここが会議の難しいところです。
究極的に、最後の最後はやはり社長一人で決断するしかありません。誰も助けてくれません。周りの社員が全員反対しても社長の決断で案件がうまく進めたケースもあります。今振り返ればあの時に実行したからこそ今がある、といった決断もあります。
何が正しいかは結果でしかわからず、稼げたか否かでしかこの決断の答えはわかりません。とはいえ経営は決してギャンブルではないので、可能な限りやれることを考え、一番勝算のあると思える方策を考えることが迷いのない決断に繋がるのだと思います。
経営は失敗すれば再起を図ることが極めて困難です。特に日本ではその傾向が強いかもしれません。それだけに社長業は厳しいものですが、その代わりうまくいけば大きな富や賞賛を受けることになります。まさに社長業の醍醐味のひとつです。
マエサワ税理士法人では有意義な侃々諤々(かんかんがくがく)を提供することを目指し、様々なかたちで会議のお手伝いをさせていただいております。是非、社長の思考の整理にマエサワの「経営会議」をご検討ください。引き続き、宜しくお願い致します。