マエサワ税理士法人公式メールマガジン前沢寿博の「企業経営の王道」

我々は資本主義に生きていることを強く意識する

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マエサワ税理士法人
前沢寿博の「企業経営の王道」

[第32号] 我々は資本主義に生きていることを強く意識する

2018年09月26日 配信
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【マエサワ税理士法人 経営の哲学 其の32】
『合理的かつ人間らしく』
儲けを出して経済界を生き抜くためには、合理的な判断・行動が欠かせない。
それと同時に、共に生き抜く仲間やお客様と人間味あるコミュニケーションを取ることも
決して忘れてはならない。
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こんにちは、マエサワ税理士法人理事長の前沢寿博です。

当法人の会長の前沢は常々「経済界に生きている我々は資本主義の考え方で物事を考えなければならない」と言います。

資本主義という言葉に皆さまもイメージはあるかと思います。資本主義の意義を教科書的にまとめると「生産手段の私的所有及び経済的な利潤追求行為を基礎とした経済体系。資本主義の市場経済では、投資の意思決定は金融市場や資本市場の中で所有者によって判断され、生産物の価格や配分は主に市場での競争によって決定される。」となりますでしょうか。

マエサワ税理士法人の“使い方”

世の中には様々な考え方があり、様々なタイプの社長がいます。寝ても起きても経営のことばかり考えている社長。会社を経営しつつも様々な同業者団体や会務に出席する社長。仕事は仕事でしっかりやるがプライベートも大事にしている社長。ボランティアに精を出す社長。

それこそ考え方や生き方はその人ごとに異なるもので、他人がとやかく言うものではありません。ましてや私のような若輩者が言える立場ではありませんし、諸先輩に申し上げるつもりもありません。どこに自分の幸せを求めるかは人それぞれです。

ただ、マエサワ税理士法人が主戦場としている税理士事務所としての仕事、すなわち顧問先様に対して役立つこと、儲けのお手伝いをすることを考える際には、「資本主義的に考えなくてはならない」と感じています。

マエサワ税理士法人と顧問先様とは多くの場合、税務顧問契約を締結しております。多くの場合と申し上げたのは、一部の顧問先様とは経営について検討していく会議の開催についての契約のみを締結させて頂いている場合もあるからです。

我々の税務顧問契約に記載される基本業務はクライアントが法人であれば「法人税・消費税の申告書の作成」、個人であれば「所得税・消費税の申告書の作成」と「それに付随する業務」です。

しかし実際の現場では、画一的なサービスを提供しているわけではございません。我々が提供する業務の範囲はそれこそ顧問先様ごとにすべて異なっているのです。

主に税務を中心にして税務申告をしっかりやることに主眼が置かれている顧問先様もございます。それ以外にも、税務申告をするだけでなく、日々の経営についてのご相談を受ける顧問先様、あるいは金融機関との融資の間を取り持っているような顧問先様など、顧問先様によってマエサワ税理士法人の使い方というのは様々です。税務顧問契約の中の「それに付随する業務」がどんどん拡大している状況です。

マエサワ税理士法人の存在意義

いずれの関わり方であっても一番重要なことはマエサワ税理士法人が顧問先様の儲けに対してアプローチをしていかなければならないということです。マエサワ税理士法人の職員も、一人一人がそれぞれの考え方を持っています。これは私自身が云々言う話ではありません。当然のことです。ただしマエサワ税理士法人という枠組みで仕事をしていく以上は「顧問先様のあらゆる意味での儲けの手伝い」をしていくという共通認識は、外してはなりません。

もしここを外してしまえば、何のためにマエサワ税理士法人が存在しているのかわからなくなります。存在意義そのものがなくなると言っても過言ではありません。

多様化の社会と言われて久しい今の世の中、様々な考えが存在しています。ですからその一つ一つの考えをいちいちどうこう言っていても仕方のない話だと思います。しかし集団として仕事をする場合には集団自体がその集団の目的を達成するために、集団の構成員は仕事に関して常に同じ方向を見ていなければならないはずです。マエサワ税理士法人がマエサワ税理士法人という集団たりうる存在理由はひとえに「儲けのお手伝い」ということになるのです。顧問先様に「儲けのお手伝い」をしていくこと。それが我々の存在意義であること。それらを職員一人一人に理解・実践してもらうことを我々は目標としています。

顧問先様の社長にも本当に様々な考えをされる社長がいらっしゃいます。圧倒的な自信を持っていらっしゃる方が多いです。会社が存続するためには結果として会社が儲かっていなければなりません。儲けるためには社長ご自身の考え方が非常に大事だと思いますが、それは人それぞれです。ですが、結果として儲かっているか儲かっていないかは必ず決算書に現れます。非情なほど厳格に、必ず現れます。

儲かっていれば、極端な言い方をすれば大抵のことは何とかなりますし、そうでなければ逆に問題が顕在化してしまうことが多々あります。

合理的かつ人間らしく

最近では政府主導で働き方改革が実施され、残業時間も多くならないようにする方向に進んでいます。残業時間が多いからと言って頑張っているとは限りませんし、お客様へのサービス提供が増加しているとも限らないので、残業時間を減らすことに個人的な賛否はありません。

しかし残業時間を減らすことが本当にサービスの価値を増加させるのかは疑問です。残業時間を減らすことは会社内部のことであって、その分、中で働く方たちの余暇は増えます。ですから一定の社内の効率化は図られるのでしょう。一方でその会社が作り出すあらゆる意味での社会へのサービスは増加しているかといえば、直接的には何も変わりません。

働き方改革が進んでも、社会へのサービスの価値を増加させることができなければ、早晩その会社は市場から退出するしかありません。やはり大事なのは、社会に対して何を提供できるか、社会への役立ちが重要なのだと思います。それがマエサワ税理士法人にとっては「儲けの手伝い」であり、「資本主義」の考え方なのだと思います。

もちろん顧問先様ごとに置かれている状況が全く違います。ご提案する際にはそのお伝えの仕方というのは別の意味で非常に難しいのも事実です。人間は感情を持つ動物です。すべて経済合理性だけで行動しているわけではありません。

社長とお話する時はこのあたりのバランスも難しいところですが、職員一同常に「儲かるのか、儲からないのか」というところを持ちつつ、顧問先様の良きパートナーとなるべく尽力いたします。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。