マエサワ税理士法人公式メールマガジン前沢寿博の「企業経営の王道」

100年企業を目指して

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マエサワ税理士法人
前沢寿博の「企業経営の王道」

[第124号] 100年企業を目指して

2022年4月6日 配信
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【マエサワ税理士法人 経営の哲学 其の124】

『積み重ねが築く宝 』

長く経営をしていると、会社ごとに転換期という場面がやってくる。
変化に一歩踏み出すという選択、歯を食いしばって留まるという選択、続けずにやめるという選択、経営は選択の連続だ。
どの場面においても、それが会社にとって儲かるか?が第一であり、その継続が巡り巡って顧客や社員をはじめとした利害関係者多くの信頼を築くということを改めて心に留めたい。

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令和4年4月1日、マエサワ税理士法人は新入職員を1名迎え入れました。会長の前沢を筆頭に37名の所帯になりました。私自身も新たな出発を強く意識します。思えば前沢会長が税理士試験に合格したのが昭和47年12月、その後、マエサワ税理士法人の前身となる前沢会計事務所を開設したのが昭和48年2月でした。

本年は前身の前沢会計事務所を開設してちょうど50年目になります。企業の寿命30年説ということをよく巷で聞きますが、50年を迎えられたのはまずもって顧問先の皆様のお蔭でございます。この場をお借りいたしまして御礼申し上げます。

この50年間の外部経営環境を挙げてみると、まずは昭和の高度経済成長期から始まり、オイルショックにより安定成長期に入り、昭和終わりから平成にかけてのバブル景気とその後のバブル崩壊、さらにリーマンショックそして東日本大震災等の大災害、今は丸2年経過したコロナ禍に見舞われている状況です。
昭和は日本経済が伸びていたと思う一方で、平成以後は日本経済が常に逆風に立たされている印象を強く受けます。

継続企業に寄せられる信頼

そんな中でマエサワ税理士法人が目指すのは次の50年、つまり100年企業です。これからも時代の激変は続くでしょう。特にITの進化により情報の量も早さも50年前とは比較になりません。この点は今後も加速度的に進化していくでしょう。

こうしている今もウクライナへのロシア侵攻が行われています。いつまた日本が戦火にまみえる日が来るとも限らないように感じます。ただ、もしこのようなことが起きてしまうと経営に大きな影響を与えることになるでしょう。

以前にもこのメールマガジンで日本には世界で一番多くの100年企業が存在しているという話を書かせて頂いたことがございました。日経BPコンサルティング2020年版資料によれば、創業100年企業数1位は日本で33,076企業あり、世界の創業100年企業の実に41.3%を占めているそうです。以下2位米国、3位スウェーデン、4位ドイツ、5位英国と続いております。

ちなみに創業200年以上の企業数となると、これも1位は日本で1340企業あり、世界の創業200年企業の65.0%を占めているそうです。以下2位米国、3位ドイツ、4位英国、5位ロシアだそうです。

100年企業の出現率の高い業種としては、小売業(5.30%)・教育サービス業(4.24%)・卸業(4.23%)であり、さらに200年企業となると宿泊・飲食業(0.68%)・製造業(0.246%)・小売業(0.173%)となっております。

興味深いのは、「売上規模別100年企業出現率」です。先ほどの100年企業の多かった5か国すべてで売上規模別100年企業出現率が最も高かったのは売上高500億円以上の企業だったというところです。しかも日本はそれ以外の4か国と比べて圧倒的に出現率は高いのです。これについて記事中、「日本企業は500億を超える大企業になると、ことさらBCP対策への意識が高く、経営資源・リソースをリスク対策に割けるのも、数字が高い理由の1つと考えられる」と書かれております。

BCPとは企業が、テロや災害、システム障害や不祥事といった危機的状況下に置かれた場合でも、重要な業務が継続できる方策を用意し、生き延びることができるようにしておくための戦略を記述した計画書をいいます。

売上規模が全てではないと思いますが、いずれにしても企業を100年やってこられたことは並大抵のことではないことは社長の皆様であればご納得いただけるのではないかと思います。

100年生き残ってきたこと自体がこの上ない顧客との信頼につながるのです。1年間で100億稼ぐことを5年続けられる社長は称賛に値する方だと思います。一方で1年間で1億稼ぐことを20年、30年と続けられる社長もまた同様に、あるいはそれ以上に称賛される方だと思います。

経済界で生きるとは”儲ける”ということ

経営に対する考え方は様々です。ただ会社経営は経済界で行うものである以上、ボランティアではいけないように感じます。つまり世の中に付加価値を提供し、儲けを創っていかなければならない。そしてそれを続けていかなければ早晩、市場退出を促されてしまいます。

マエサワ税理士法人が顧問契約させて頂いているお客様は現在600社ほどございますが、その中でも40年以上にわたって顧問契約を継続して頂いているお客様が12社、30年以上のお客様は40社以上、20年以上のお客様になると100件を超えてくるお客様がいらっしゃいます。

マエサワ税理士法人の前身の前沢会計事務所の頃から、前沢会長は「まずはとにかく儲けることが最重要、そしてお金を貯めること。それが経営だ」といつも申しております。おそらく前沢会長に会われた方は皆様、そのようなお話を聞かれていらっしゃることと思います。

マエサワ税理士法人が今後50年、経済界で生き続けていくには、顧問先社長の行う経営、つまり儲けに対するお手伝い、お役立ちに尽きます。

今までの50年間、マエサワ税理士法人が生き続けてこられたのも、前沢会長を筆頭に職員一同その考えの下、顧問先社長と儲けの部分について共有できていたからだと感じております。

一方でまだまだマエサワ税理士法人のレベルを上げていかなくては今後、更なる顧問先社長のお役に立つことができないと感じております。

100年企業を目指すというのは、すなわち「企業経営の王道を歩む」ということです。小手先の対応ではなく、日々変わりゆく世の中の変化を敏感に感じ取り、変化を恐れずに柔軟に新しいものを取り入れていく一方で、『顧問先社長にはなんとしてでも儲けて頂く』というところは普遍の信念として持ち続け、日々励んでいく。その丁寧な日々の積み重ねなくして「100年企業」はありえません。

我々は100年企業を目指します。それは100年企業を目指す顧問先様と共に歩む未来です。我々は社長のパートナーとして精進して参ります。マエサワ税理士法人職員一同、宜しくお願い致します。