マエサワ税理士法人公式メールマガジン前沢寿博の「企業経営の王道」

マエサワ税理士法人がお役立ちできること

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マエサワ税理士法人
前沢寿博の「企業経営の王道」

[第155号] マエサワ税理士法人がお役立ちできること

2023年6月14日 配信
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【マエサワ税理士法人 経営の哲学 其の155】

『いかに稼ぎ、いかに残すか 』

赤字の会社に赤字だと指摘するだけでは、怒りや悲しみ以外何も産まれない。
どうすればより儲かるか?黒字にできるか?損を減らせるか?を様々な視点で一緒に考えることが肝要だ。
社長が上を向き、前を向き、外を向き、儲けへの一歩を踏み出すための一助となりたい。

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常日頃より、社長の皆様から「いろいろな業界を見てきているのだから、そういったところからアドバイスしてもらえる?」といったようなご意見を賜ることが多くございます。

税務会計についてのご質問は税理士事務所ですから受けて当然のことです。一方で上記のようなご意見は税務会計とは直接関係のない話ですが、私としては非常に有り難く感じております。なぜなら社長の経営されている事業にお役に立てる可能性があるからです。経営というのは社長の個性が色濃く反映されています。これは良い悪いの話ではなく、経営とはそういうものなのだと思います。

ときにパートナー、ときに第三者としてより役立てる視点で考える

これまでも多くの社長の皆様のお話を伺う機会がございました。1社の社長だけでもひと月1回として年12回。私自身、年間で400回ほどは社長とお話させて頂いている訳です。このことが、マエサワ税理士法人の財産になっていることは間違いありません。

確かにマエサワ税理士法人は税務会計を中心とした事務所です。特に申告業務は法律業務になりますので、この部分については仕事として100%出来て当たり前ということになります。

その上で我々が顧問先の皆様にどんな付加価値を提供させて頂けるかを考えると、まさに経営に関するところのご相談ということになろうかと思います。我々自身が事業経営をしているわけではないですし、また税務会計中心の業務にもかかわらず、顧問先様の事業そのものに直接的に貢献できる、といったことはありません。

しかし多くの企業経営を見てきているので、上手に経営されている会社とそうでない会社の違いなど少しは分かる部分があるように思います。これを会長の前沢は「岡目八目」と言います。囲碁を冷静にわきで見ていると、対局者と比べて八目分の得をする手が見える、という言葉ですが、経営にも似たようなことが言えます。

コロナ禍では将来への不確実性が高まり、漠然とした不安を抱えていらっしゃる経営者の皆様は少なくないはずです。その「漠然とした」部分において、例えば税務リスクを把握したり、事業承継や組織再編を確実に実行することで「具体的」かつ「明確」にするご提案ができるのが我々です。この役割を果たし続けるためには、顧問先の皆様には儲け続けて頂かなければなりませんし、我々もそういった素晴らしい経営をされる社長の皆様から愛想をつかされないように不断の努力で成長し続けなければならないと感じております。

これは単に税務会計の知識をより多く身につけるといったことではありません。税務会計は職業会計人としては当然のことです。それよりもどうやったら顧問先様の経営のお役に立てるかという意味での成長です。経営に携わっていなくともできることは数多くあります。要はどこまで他人事を自分事に換えられるかだと思います。我々マエサワ税理士法人職員一同、この部分のチャレンジをしてまいる所存です。

「こうありたい」の結果として税がある

顧問先様へ午前に伺って社長と夕方までお話していることもございます。大半の内容が税務会計のことではないといったことも多々ございます。

事業承継にしても組織再編にしても最終的には税金の話に繋がりますが、まずは誰に承継させるべきか、株はどうやって分けるのかが最初ですし、どうやって会社を分けたら、あるいはくっつけたら会社は効率化されるのか、あるいはシナジー効果を発揮できるのか、がスタートになります。

もちろん「税金の重要性は低い」と申し上げるつもりはありません。しかし「将来こういう形に持っていきたい」「こういう組織を作りたい」が最初にあるべきで、あまり強く「税金が安く済むから」という理由だけで物事を判断していくと、結果としてうまくいかないこともございます。

誤解を恐れずにいえば、税金にあまりこだわらない社長ほど稼がれているように感じることも少なくありません。もちろん全く節税していないのかといえばそんなことはありません。日本でも昔は地方税も合わせると法人税が70%を超える時代がありました。こういった状況であれば節税したいというのは当然だと思います。しかし今は地方税を合わせても法人税は30%の時代になりました。

今は10稼げば7残る時代です。納税する3をいかに減らすかを考えるより、稼ぐ10をいかに15、20にしていくかを考える方が最終的に残る銭は多いのではないでしょうか。また納税するはずだった3を一時的に2にできたとしても結局減らしたはずの税金1をあとで払うことになったり、納税の減額分よりも支出の方が多くなってしまったという話も少なくありません。

繰り返しにはなりますが、節税自体がだめだということではありません。節税が無駄遣いになってしまう場合もあるということを申し上げたいだけです。そういう意味で過度と思われる節税をされている社長よりそうでない社長の方が経営的にうまくいっている場合が多いように感じます。

おそらくこれからはこれまで以上に稼ぐことが厳しい経済環境になってきます。そういう中でより稼ぐことをご支援できるマエサワ税理士法人であり続けたいと考えております。どうぞ引き続き宜しくお願い致します。