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マエサワ税理士法人
前沢寿博の「企業経営の王道」
[第178号] マエサワ税理士法人が皆様に提供すべきもの
2024年5月1日 配信
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【マエサワ税理士法人 経営の哲学 其の178】
『仕事への向き合い方、時間の遣い方』
仕事の報酬は金銭のみならず、次の仕事に繋げられてこそ成功と言える。
一つ一つの仕事が、時間を遣い対価を得るだけで終わってしまうのか。
それとも相手の役に立とうと知恵を絞り、信頼を得て次の仕事に繋げられるのか。
長い職業人生、経営者としての長い道のりの中で、そのひと時をどう積み重ねるかが、自社の飛躍、未来の儲けへ繋がっていることを意識し、真剣に向き合いたい。
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相手の要求の一歩上をいくことを意識すること
昨年度、マエサワ税理士法人には3人の職員が入社しました。マエサワ税理士法人の新入職員は、入社後1年半から2年は内勤となります。なぜこのように長い時間を内勤で過ごすのかといえば、「入社直後に顧問先様に行かせて頂いたとしても、おそらく顧問先様社長のお役には立てない」という判断があるからです。
内勤の期間、新入職員にはマエサワ税理士法人自身の経理や総務を経験してもらい、さらには先輩の事務的仕事をこなしていくことで、近い将来顧問先様へ伺うに際して必要と思われる最低限必要な知識を身につけてもらっています。
また、所内の研修等を通じて、マエサワ税理士法人の業務方針、マエサワの考える「顧問先に対するお役立ちとは何か」を学んでもらいます。
とはいえ、新入職員の立場で考えると、他業界に行った友人はもとより同業界に行った友人からどんどん外に出て働いている話が耳に入ってくるもので、「自分はこんなことをしていて本当に大丈夫だろうか」という不安を覚えることもあるでしょう。
しかし、この1年、2年の過ごし方によって、新入職員には案外大きな差がつきます。内勤は一見すればルーティン業務ばかりですから慣れてくると時間ができます。そうすると自発的に仕事をもらいに行く人とそうでない人がでてきます。仕事を頼めばそのクオリティがそれぞれ違いますから、成果物や仕事ぶりを見ていれば、それぞれの成長度合いはだいたいわかります。
そういったことはあるものの、新入職員が外に出て顧問先様に行きたい気持ちもよくわかります。「顧問先様の役に立つ」といくら研修などで言っても、実際にどのように現場で「顧問先様の役に立っているか」は彼らにはわかりません。
そこで彼らに「顧問先様での我々の仕事ぶりを見てもらう機会」を作ったらどうかと考えました。対象となった新入職員は3人。とはいえ当然に顧問先様の許可をいただかなくてはなりませんし、どちらの顧問先様へ伺うか、マエサワ税理士法人側のどの担当と行ってもらうかでもだいぶ見え方は違うように思います。
本気で仕事をする相手に負けない熱量をもって臨むこと
いろいろ考え、絞りに絞って3社の顧問先様に決め、3社の顧問先様社長からも月次監査への新入職員の同行にご快諾頂きました。3社の顧問先様からすれば本来のマエサワ税理士法人の担当者以外に新人が来ることにある種の違和感があったかと思います。それでもマエサワ税理士法人の新入職員を受け入れて頂いたことについてこの場をお借りいたしまして感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
1社につき3回(3か月)、3社に行かせて頂くので計9回、つまり9か月彼らは顧問先様とマエサワ税理士法人の普段のやりとりを見ることができます。
この3社の中のひとりの社長がお話になっていたことがまさにそのとおりだと感じたことがありました。「あなたがうちに来て税務会計の話だけしてそれで終わっていたらあまりおもしろくないよね。私からすればいろいろな会社の社長と話ができること自体がとてもうらやましいし、そこでの経験を積んでいければ、あなたの仕事の幅をどんどん広げられるよね。そうなったらすごくいい仕事になるよね。」といった内容でした。
この社長はマエサワの新入職員3人がそれぞれ来た際にわざわざ時間を取って頂き、彼らにこの顧問先様とマエサワとの関係性をお話しくださいました。私は私なりに若手の職員と日々話をしていますが、彼らにとって顧問先様の社長からお話を伺うのは初めてでしたし、私から話を聞くのとはまた違った「顧問先様への役立ち」を感じられたはずです。
何をやるにもまず自分自身が「これをやってやろう」と思わなければそもそも行動に起こせません。今回の3人を含めて職員一同には「顧問先様へのお役立ち」をやっていかなければと強く感じてもらいたいと思っています。それが結局は前述の社長のおっしゃる通り、仕事の幅の拡大につながりますし、自分自身の顧問先様に対する役立ち感もどんどん増加していきます。
3人が今回の顧問先様への月次監査同行についてどう感じたかは私にはわかりません。しかしながら社長の皆様がどれだけ本気で日々経営に向き合っているかということを直接感じる貴重な機会であったと信じています。我々は、社長の真剣勝負の結果としての数字を拝見させて頂き、それについて社長とお話させて頂く。我々が社長の皆様と同じ熱量をもって話をしなければそもそも社長とお話する意味はありません。
知識も重要、経験も重要です。これは間違いのないことですが、使命感というか、ある種の愛情というかそういうものが抜けていたとしたらやはり熱量は大きくなりようがありません。考えが古いとか新しいということではなく、お客様の儲けに対する熱量こそ、我々の仕事には一番必要な部分だと感じます。
ここはマエサワ税理士法人の存在意義として最も重要な部分になります。職員一同とも更なる共有化を図り、これからも顧問先様へのお役立ちを第一に考えてまいります。