社員の意識が変わったら、会社が別物になりました

概要

  • 商号 : A株式会社
  • 本社所在地 : 東京都
  • 設立 : 昭和34年10月

悪しき慣習からの脱却

A社は、現社長の先代が創業して以来、山あり谷ありではありましたが、なんとか会社経営を続けておりました。しかし、2008年のリーマンショックの影響で受注が激減し、借入金でなんとか継続してまいりましたが、過大な借入金の返済が厳しくなり返済猶予を受けるも、経営悪化は止まらず手をこまねいていたところ、当法人の顧問先のご紹介で、マエサワ税理士法人と顧問契約することになりました。

当法人がまず取り組んだことは、先代から続く、悪しき慣習からの脱却でした。

金融支援

意識改革と同時進行で、当法人が取り組んだのは金融支援でした。

当法人は、中小企業経営力強化支援法に基づき、経営改善支援センターに申請し、認定支援機関である当法人が主導となって、経営改善計画を策定、金融機関と交渉を行います。

見える化と意識改革

当法人が次に取り組んだことは、

  • 財務諸表の数字を社員に開示。
  • 営業マンに日々の売り上げではなく、日々の粗利益をつけさせます
  • 無駄な経費、出費がないか、短期間で徹底的に精査し、まずは止血を。
  • そして、社員全員と弊社スタッフとで、毎月の月次決算後、経営会議を実行し、 このプランをもとに社員全員で行動することにしました。
    • 問題点の共有
    • 強み弱みを把握
    • 問題解決のプラン作成

これにより、社員全員が、会社の粗利益の中から自分の給料をもらい、諸経費を払うことしかできないことや、その粗利益を一人当たり月ベースで60万円稼がなければならないことを認識しました。
社長も役員報酬を減額し、社長の本気を示しました。

結果

  1. 売上至上主義から脱却
  2. 粗利益が改善
  3. 前期マイナス数百万の符号がプラスの符号に転換

と顧問先が大変満足する結果となりました。
もちろん現在に至るまで黒字が続いています。